私には年子で子供が二人いるのですが、年少(息子)と年中(娘)の終わりからピアノ教室に通っています。
ピアノ教室に通い始めたのはいいものの、我が家にはピアノはありませんでした。
最初の頃は片手で少し弾く程度なので家にあるキーボードで練習をしていましたが、ピアノとキーボードって、当たり前だけど全然違います。
特に子供達には押さえたら簡単に音が出るキーボードで練習をしても、レッスンでピアノで弾いたら鍵盤が重たかったと思います。
せっかく習い始めたので、上達してほしいし、ピアノを好きになってもらいたい!
そのためにはやっぱり家にもピアノが必要と思いました。
でもね~~
ピアノって大きいし、重たいし、音は大きいし…
電子ピアノの方がいいかな~
と当初は電子ピアノを検討していました。
最終的には中古のアップライトピアノになったんですけどね。
ということで、今回は電子ピアノとピアノのどちらを購入すべき?と迷われているあなたのために電子ピアノとピアノのメリット・デメリットを私なりに考えてまとめました。
どちらを購入するにも大きな買い物であることには変わりがないので、購入後に後悔のないようにご参考くださいませ~
ピアノを習い始めた子供達に電子ピアノを検討|電子ピアノのメリット・デメリット
電子ピアノのメリット
我が家では最初に買おうと考えていたのが電子ピアノです。
アップライトピアノと比べてサイズ面でも価格面でも負担が軽くてすむのが魅力です。
一つずつ見ていきましょう。
重さが50~70㎏でサイズ的にもコンパクト 自分で動かせる
アップライトピアノの重量は220~250㎏なのに対して、電子ピアノは50~70㎏ほど。
そして見た目もスッキリコンパクト。部屋の片隅にあっても圧迫感がありません。
マンションや、築年数の経過した家、ピアノを置くスペースに限りがある場合にありがたいですね。
そして地味にいいのが、自分たちで動かせるということ。
ピアノの場合、自分たちで動かすのは難しいです。
重たいし、中の弦の張りに影響が出たりと、動かすのにも一苦労なので置き場所は簡単には変えられません。
その点電子ピアノなら自分たちで動かせるので、部屋の模様替えも簡単にできそうですね。
調律不要 狂いのない音を維持できる
ピアノは1~2年に一回は調律をしないと音程が狂ってきたり、弦が緩んだりします。
また消耗した部品を交換しないといけないので維持費がかかります。
それに比べて電子ピアノだと弦で音を出すのではないので調律は不要。
壊れない限りは正確な音程でいつまでも弾けます。
音のボリュームを調節できる
ピアノの音って結構響きますよね。
ちょっと聞こえるくらいならいいけど、毎日ずっと同じ時間に…となったら隣接するご近所さんに気をつかうかもしれません。
電子ピアノなら音のボリュームを調節できるので、いつでも弾きたい時間にボリュームさえ調節したらご近所を気にせず弾けるのがいいですね。
価格がピアノと比べて手頃なものが多い
ピアノを買おうとすると中古のアップライトピアノだと安くても25万円くらいはかかるのに対し、電子ピアノだと数万円~で購入できます。
電子ピアノでもカワイの高級機種だと数十万するものもあるけど、そこまで高価でなくても十分です。
音色もピアノに近い
楽器店で電子ピアノも試しに弾かせてもらいましたが、思ったよりもピアノの音色に近かったです。
電子ピアノによってどのピアノの音源を採用しているのかはそれぞれ異なるので、音色の好みもあるので弾き比べて好みの音色を探すといいですよ。
電子ピアノのデメリット
メリットもあるけど、デメリットもあります。
私なりに気づいたデメリットを紹介します。
家電なので一生ものではない
電子ピアノも他の家電同様、故障する日がきます。
約10年くらい、長くても15年程でしょうか…
近くにコンセントがないと音が出ない
当然のことですが、自分が置きたい場所の近くにコンセントがないと音がでません。
そして弾くたびに電気代がかかります。
そこまで大きな金額ではないかもですが、ピアノはそいういった点では置き場所は自由ですね。
本物のピアノに比べて音の強弱のバリエーションが少ない
ピアノが上達してくると、音の強弱の出し方も大切になってきます。
ピアノは弦で弾くので、ちょっとした力加減で音の響かせ方のバリエーションが多いのに対し、電子ピアノは弦をたたいて音を出すわけではないので音の強弱のつけ方のバリエーションは身につきにくそう。
ピアノの上達を目指すのならこのデメリットは大きい?(と私は思う)
鍵盤の重みも本物のピアノと比べると軽い?
アップライトピアノと電子ピアノを弾き比べると鍵盤の重さが微妙に違うかもしれません。
アップライトピアノとグランドピアノだと鍵盤が重いのはグランドピアノです。
電子ピアノとグランドピアノを比べるとどうでしょうか…
弦が長くなる分しっかりと弾かないとキレイな音が響かないのがグランドピアノです。
グランドピアノを弾く機会なんてめったになさそうですが、あるとすると発表会やピアノコンクールとかでしょうか。
上を見たら、将来を考えすぎたらキリがありませんが、電子ピアノを購入の際には鍵盤の重みも本物のピアノに近いものがオススメです。
私が電子ピアノを買うとしたら…
色んなメーカーから発売されている電子ピアノ。
値段、デザイン、音色、ピアノに似ている弾き心地…など色んな魅力がそれぞれのピアノにありますね。
私達は最初は電子ピアノを買おうと思っていて、最終的に中古のヤマハのアップライトピアノを購入しました。
もしピアノを購入していなかったら、カワイの電子ピアノを選んでいました。
というのもカワイの電子ピアノの鍵盤はピアノの鍵盤の作りに近いそうです。
ピアノの鍵盤って目に見えている部分だけではなくて、目に見えない内側にも同じくらいの長さがあるそうです。
電子ピアノだとその鍵盤の長さが短いものも多い中、カワイはピアノの鍵盤のように電子ピアノの鍵盤も長く作っているようです。
また、鍵盤もピアノと同じ木製の鍵盤のものもあります。
木製の鍵盤以外には、アクリル鍵盤があります。
価格は、アクリル鍵盤<木製鍵盤。
同じスペックの電子ピアノでも、鍵盤が木製だと値段は数万円アップします。
カワイの木製鍵盤だとピアノに近いような気がするので、私の場合は電子ピアノを買うならカワイの木製鍵盤の電子ピアノのつもりでした。
私のママ友の娘さんも私の子供達と同じ時期にピアノ教室に通い始めたので電子ピアノを購入したそうです。
そのママは「カワイの電子ピアノを買ったよ~」と言っていました。
出来ることならアップライトピアノが欲しかったらしいけど、マンションが楽器不可だったのといずれ引っ越す予定があるらしく、その時の移動を考えると最初は電子ピアノから始めよう、ということになったそうです。
木製鍵盤かアクリル鍵盤かで迷ったそうですが、結局はアクリル鍵盤の電子ピアノを選んだそうです。
その理由は、
「ピアノの先生と楽器店の店員さんが、ピアノの演奏を聞いたら電子ピアノで練習しているか、ピアノで練習しているかはわかるけど、アクリル鍵盤か木製鍵盤かの判断はつかないからどっちでもいい」
と言われたそうです。
言われてみればそうかもしれませんね。
微妙なタッチの差はピアノと電子ピアノで変わってくるかもしれないけど、鍵盤の素材まではわからなさそう…
木製鍵盤にこだわると値段が7万円ほどアップしてしまうけど、ママ友は将来アップライトピアノを購入する時のために今はアクリル鍵盤にしよう、となったそうです。
電子ピアノが到着した時は喜んでいた娘ちゃんは、サボる日もありつつ練習をしているそうです。(我が家と同じ~)
ピアノを習い始めた子供達に中古のアップライトピアノを検討|アップライトピアノのメリット・デメリット
最初は電子ピアノを購入するつもりだったけど、アップライトピアノを見てしまったらアップライトピアノはやっぱり素敵!
アップライトピアノのメリット・デメリットも見ていきましょう~
アップライトピアノのメリット
アップライトピアノのメリット、なんて今更言うことありませんが一つだけ。
音色がきれい 音がキレイに響く
やっぱりピアノはピアノ!
一台一台、それぞれ音色が個性的です。
そして音がキレイに響きます。
弾きながら音の振動が体に伝わってくるのを感じると、体全体でピアノを楽しめます。
そしてあるだけでお部屋が華やかになる存在感。
弾いていなくても心の中でメロディーが流れだします(私だけではないと思う)
アップライトピアノのデメリットと対策
できることならアップライトピアノが欲しい、けど重たいし音が気になるし…
いくつかの難点があります。
私自身ピアノを購入するに至った解決策をまとめました。
アップライトピアノの重量が200~250㎏と重たい→補強板で重さを分散・床を補強
私が悩んでいたのは、ピアノの重さ。
築38年の我が家の和室にはちょっと…っていうか、まぁまぁ心配~~
でも楽器店の店員さんの説明で、ピアノ専用板の上に置いたり、ピアノの足を円の大きなインシュレーターに乗せたりすることで重力のかかる面を大きくして対応できることを知りました。
調律師兼店員さんいわく、
「今まで私が対応してきた7年間の中で、畳の上に置いて床が抜けたっていうことは聞いたことがないです」
ということだったので、私はその言葉を信じることにしました。
大人4人が畳一畳の上に乗るようなイメージでしょうか。
ちょっと負担が大きそうだけど、床が抜けるまでは大丈夫かな…(祈り)
→防音マットを敷いて、インシュレーターの上にアップライトピアノを置いたんですが、意外と大丈夫でした^^
音の調節ができない・ピアノを弾く時間を選ばないといけない→消音機(サイレンサー)をつけてピアノの音をヘッドホンで聞くようにもできる
お隣と隣接していたり、マンションだったらピアノの音は漏れてしまいますよね。
真ん中のペダルを踏むことで多少ボリュームは抑えられるけど、子供達が大きい音を出せるようになったり、練習時間が長くなったりしたら消音機という機械をピアノに取り付けることによって、ピアノの音を消すことができます。
ピアノの音をヘッドホンで聞くことができるらしいので、遠慮なくピアノの練習ができますね。
でも私の子供達はピアノを始めたばかりで、一日の練習時間は二人合わせて長くて30分程(ひかない日もある)だし、手も小さいのでまだまだしっかりした音も出ないので数年間は消音機の必要はなさそう。
ピアノを弾くのも、幼稚園に行く前の朝とか、夕方6時までと決めておくとご近所もあまり気にならないかな…
ピアノの音を実際に外に出て聞いてみたけど、道を歩く人には聞こえるけどそんなに大きな音じゃなかったので、恐らくご近所さんの家の中だと気になるほどではなさそう?
といっても、苦情がきたら弾きづらくなるので、ピアノのペダルの真ん中のペダルをおさえて音を少し小さくしたり、弾く時間は9時から17時まで、と決めています。
ちなみに、ピアノの音はピアノの裏側の響板から響くので、ピアノの裏側に毛布を詰めるのが一番簡単でコストが安い防音対策っぽい
。
でもあまりきっちり詰めすぎたり、響板をふさいだりしてしまうと湿気がこもってピアノを痛めることになるので、ほどほどに。
我が家は戸建てなので、響板の防音対策だけでいいけど、マンションの場合は下の階にも響いてしまうので、床面の防音対策も必要です。
厚手のじゅうたんを敷いたり、防音を兼ねた補強板の上にピアノを置くようにするといいらしいです。
値段が高い
中古のアップライトピアノの予算は25万円~50万円くらいでしょうか。
ちなみに我が家のアップライトピアノは約37万円でした。
消費税・配送料など合わせて40万円くらいしました。
電子ピアノだと5万円~20万円で買えることを思うと、中古のアップライトピアノは高価ですね。
我が家でも値段は大きな要素でしたが、電子ピアノを買って数年後にアップライトピアノに買い換えるくらいなら最初からアップライトピアノを買おう、ということになりました。
楽器店の店員さんが言うには、最初に電子ピアノを買っても、数年後にアップライトピアノを購入する方も結構います、とのことでした。
「結構います」が何割くらいなのかはわからないけど、少なくとも私たちは買い直しはしたくなかったのでアップライトピアノに決定!
最初は夫は40マン!?ってビックリしていました。
でもね、何のためにピアノを購入するかというと、子供達のピアノ上達のため。
将来の子供の可能性を膨らませるための「投資」と説得して購入に至りました。
1~2年ごとに調律が必要→避けられないことなので受け入れました 楽器店によってはお得な調律サービスのプランがあるかも
調律はピアノ所有者には避けられませんね。
いつまでもキレイな音色、弾き心地を維持するために毎年調律をしてもらうのがよさそう。
私の購入した楽器店ではアップライトピアノの調律は約12000円でした。
2~3万円を想像していたので毎月千円と考えたら納得!
2ヵ月に一回2000円を引き落として、調律費用を積み立てるプランもあって、そのプランを利用していたらピアノにかかる費用(修理代や移動費、部品代など)が割安になるサービスもありました。
なのでピアノ購入時に調律はどうするか、費用や楽器店でのプランはないか、なども併せて確認しておくと安心ですよ。
弾かなくなった時に処分に困る→いつまでも弾けるように子供達をサポートします
「子供達がいつまでピアノを続けるかわからないし、最初からピアノはちょっと…」
というのがピアノ購入を検討し始めた時の夫の最初の一言でした。
確かに、我々には子供達がいつまでピアノを続けるのかはわからない。
でも私も子供達も辞める日を考えながらレッスンに通っているのではないので、そんな守りに入った考えは嫌だな…
と夫のひと言は一蹴。
私にできることは、できるだけ長く子供達がピアノを習い続けられうようにサポートすること。
日々の練習に付き合ったり、励ましたり、褒めたり、アドバイスしたり、送り迎えを頑張ったり、時には一緒に弾いたり。
いっぱいピアノの楽しみを見つけて出来るだけ長くレッスンに通ってほしいです。
そしていつか辞める日がきても、ピアノが弾けるようになっていたら別にピアノが不要になることはないと思います。
子供達がピアノに楽しみを見出せるように一緒に頑張っていくぞ~~
まとめ
私なりに電子ピアノとアップライトピアノのメリット・デメリットをまとめてみました。
足りない点もあるでしょうが、是非ご参考にしてください^^
それぞれのメリット・デメリットを天秤にかけながら、自分たちのニーズを満たしてくれる方を選べるといいですね。
もったいないのは後から後悔して買い直しをすること。
そうならないように、数年後も想像しながら選んでくださいね。
結構明るい将来がイメージできたりして、楽しみになってきませんか?
我が家の娘はピアノの発表会で「虹色ドレス」を着ることを目標に頑張っています^^
やっぱり家に楽器があるって幸せです。
楽器があっても弾けなかったら宝の持ち腐れになるので、しっかり子供達には練習を頑張ってもらいたいと思います。
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